【DirectWrite】MacTypeまとめ(2016/11/17更新)【Window10】

MacTypeWindowsの絶望的なフォントレンダリングを改善するソフトです。

このソフトは、2013年のビルドから更新が止まっており、DirectWriteを使用するソフトで使えないなどの仕様がありました。

ChromeとかVivaldiとかSlackとかDirectWriteで描画しているソフトに効かないのは困りますよね...

更新履歴

11/17追記Patch ver1.19がリリース
8/31追記MacType 20160830リリースに対応
7/23追記 Chrome52でMacTypeが効かない方がいらっしゃるようですが、私の環境ではdev + Patch 1.11、サービスモード起動で効果があることを確認してます。
リンク張りミスっていたのを改善

MacType本家の最新版が出ました

まだ不安定なところがあるようなのでマージはしてません。 私の環境(Win10 + 64bit)では、20160904+Patch1.18でウィンドウの描画が異常に遅くなる現象に見舞われたので、安定している下記の方法を一番においておきます。

導入方法は下記の導入方法1と一緒です。 admjgptw1357.hatenablog.com

更新情報ココマデ


さらに、8/4以降に正式リリース予定の、Windows10 RS1(build1607)以降は、エクスプローラーが落ちるなどの症状があるようです。

しかし

最近MacTypeに大きな動きが出てきたので、ここらでいったんまとめておこうと思います。 その大きな動きは主に以下の二つです。

  1. MacTypePatchによるDirectWriteとWin10対応
  2. MacTypeオープンソース

下記の手順を踏むことで、いかなる不具合が出た場合も自己責任でお願いします。

今回の記事は、dev版のものを使用します。自分で直せる知識がある人以外は、待っておいた方が賢明かもしれません。

MacTypePatchによるDirectWriteとWin10対応

2chMacTypeスレの雄志により、DirectWriteに対応したりWin10にdll(ライブラリ)を対応させるパッチが開発されました。

いい機会なのでMacTypeの導入から最新版まで持って行くまでの手順を記しておきます。

MacType最新版への道

下記の手順を踏むことで下のようになります!

VivaldiChromiumベースのブラウザ)でのBefore/After f:id:admjgptw1357:20160717215004p:plain

MSゴシックの絶望的なジャギーがなめらかになってますね。細かいところは調整可能で好みによりますが、きれいですよね。

この最新版までの道は、三つのステップを踏みます。

  1. MacType_2013_1231の導入
  2. MacType dev 20160216の導入(dll入れ替え)
  3. MacTypePatchの導入(dll入れ替え)

1. MacType_2013_1231の導入

下のリンクからMacType_2013_1231をダウンロード・インストールする

MacType_2013_1231(直リンク注意)

2. MacType dev 20160216の導入

右のリンクからMacType dev 20160216をダウンロード。 MacType dev 20160216

ダウンロードができたら、展開する。

中身は、MacType.dllMacType64.dllなのでこのファイルを、C:\Program Files (x86)\MacTypeにコピーして上書きをする。

dllを右クリック→プロパティ→ブロックの解除を行っておいてください。

3.MacTypePatchの導入

下記のサイトより、 MacTypePatchの最新版をダウンロードする。(現在の最新版はMacTypePatch_1.19.zipsilight.hatenablog.jp

解凍すると、EasyHK32.dllEasyHK64.dllなどが出てくるので、上記サイトのREADME通りに、

  1. MacTypeに含まれるEasyHK32.dllとEasyHK64.dll(64bit版のみ)は不要なのでリネームまたは削除する。
  2. UserParams.iniをMacTypeのフォルダに入れる。
  3. zipに含まれるDLLを「MacTypeのフォルダ」と「システムフォルダ(下記の通り)」の「両方」に入れる。
    32bit
    C:\Windows\System32\EasyHK32.dll
    64bit
    C:\Windows\System32\EasyHK64.dll
    C:\Windows\SysWOW64\EasyHK32.dll

と設定する。

こちらもdllを右クリック→プロパティ→ブロックの解除を忘れなきよう。

これで設定完了です。あとは、サービスモードやレジストリモードで起動すれば反映されるはずです。個人的にはサービスモードが互換性も高く安定している気がします。

うまくいかない場合

これらの手順で反映されない場合は、MacType2012.1022.0(外部リンク)で試してみてください。

これによってSlackとかVivaldiに効くようになりました。やったね!

ChromeVivaldiを使う場合は、

Chromeのアドオンである。Stylishで改善可能です。

スタイルに以下を追記しましょう。

*{
    -webkit-text-stroke-width: 0.15px;
}

0.15pxは好みで変えてみてください。Font Rendering Enhancerによっても改善可能ですが、レンダリング速度が遅いので個人的にはいやです...

MacTypeオープンソース

長らくMacTypeはGitにレポジトリだけある状態が続いていましたが、このたびGitにソースコードがあげられました。

https://github.com/snowie2000/mactype

まだ依存関係が足りずにビルドできない用ですが、コア部分のソースはあげられているようで大きな進歩です。 開発が再開・別branchが発展することを期待してます。

終わりに

de:code2016で日本MSの方が、フォントレンダリングへの苦情は知っていてもうちょっと待って欲しいという旨の発言をしてましたが、待ちきれない方は自己責任でやってみてはいかがでしょうか。

MacTypeの発展を望みつつも、デフォルトで改善されることに期待を寄せています。